紙と一口にいってもいろいろな種類があります。
美しい印刷を求め、より経済的な印刷を行うためには、印刷用紙の選択がたいへん重要になります。
印刷用紙に適する性質としては次のようないくつかの点があげられます。
紙面の滑らかさの度合。印刷適性を評価するうえで重要な性質である。新聞のようにざらざらした紙、絵はがきのようにつるつるした紙などいろいろありますが、表面の滑らかさはインキの着き具合と絵柄の再現性に大きな影響を与えます。滑らかさの表示は一般に平滑度測定器によって測定します。
印刷インキなどを吸収する程度。印刷方式によって異なる。インキの油を吸収する速さは、吸油度試験器で計りますが、速すぎるとインキの光沢が失われ、吸収が遅いとインキの光沢は出るものの、裏移りがして扱いにくいという問題が生じます。
紙は湿度によって伸縮をおこします。単色の場合はあまり問題になりませんが、 多色の刷りでは色ズレの原因となるので、伸縮性が少ないことと同時に、保管中 にも湿気を与えないような管理が必要です。
製紙のとき、繊維は流れる方向に平行に並び、その向いている方向を紙の目とい います。紙の目が長辺に平行なものを縦目の紙といい、短辺に平行なものを横目 の紙といいます。 本の開き具合にも影響することですから、製本をする場合にはあらかじめチェッ クが必要です。
紙の白さはカラー印刷の発色に大きな影響を与えます。常識的には白は1つとみ えがちですが、実際の紙を比較してみますと赤みの白、青みの白、黄みの白など さまざまです。白色度は分光光度計で分光反射率と色の波長によって示されます。
印刷にとって用紙は重要な要素なので適切な選択が必要になります。 菱三印刷では、用紙によっての印刷効果の違いを体得するよう心がけ、用途やご要望に合わせて適切な用紙のご提案差し上げています。
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