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ナカノヒト

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印刷インキとインク


印刷インキとは

印刷インキとは、顔料とワニス(油と樹脂から作る粘性物質)を練り合わせて作った印刷用インキの総称で、一般に筆記用インクとは区別されています。
すなわち、インキは印刷に用いるインキのこと、インクは万年筆などのインキのことになります。

印刷インキは、適度な流動性と粘性をもち、色調が変わらず、紙などに印刷された後は急速にセット(固化定着すること)し、乾燥することを必要とします。

顔料

印刷インキや塗料、プラスチックなどに用いる着色料のことで、特徴として水や油に溶けない粉末を顔料(ピグメント)と呼んでおり、溶性の染料と区別しています。
顔料はその組成によって、無機顔料と有機顔料、およびカーボン顔料などに分類されています。

調べる目安

インキの性状を調べる目安として、次のような方法があります。
板の上に少量のインキを置き、ヘラでかきまぜた後、そのまま上の方へゆっくりと上げていきます。
インキは伸ばされて、糸を引いた状態になる。これを観察すると、インキの種類により、糸引きの長いものと短いものに区別できます。
前者をロングインキと称し、後者をショートインキといいます。
ロングインキは流動性がよく、高速印刷に適し、グラビアインキ、新聞インキなどがこれに当たります。
ショートインキは逆に流動性がなくバター状で、版やローラに残りやすい。凹版インキがこの性質を有します。

印刷インキの中で最も多く使用される平版インキは、印刷時に水を使うのでインキが乳化(水と混ざって流動性やセットが悪くなる現象)して、糸引きが短くなることもあります。
平版インキの複雑さはあらゆるインキの中で随一であり、印刷機の高速化が進んでいる現在、さらに改善が期待されています。

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